AKUMATO
BAR

THE HISAKA / 豊島区高田

THE HISAKA

隠された扉を探すところから、この店の楽しみは始まる。

THE HISAKAの外観。黒い壁の店名と、灯りのともる木の扉

黒い壁に、金の文字で「THE HISAKA since 2019」。

木の扉の窓には、蝶ネクタイをした犬。その下に、GIN STORE、TASTING ROOM、COCKTAIL BAR。

扉を開けると、そこは角打ちのジン酒屋になっている。

日本各地のクラフトジンを、気軽に立ち飲みできて、気に入れば買って帰ることもできる。

ただ、この店の本当の入口は、ここではない。

入口を、自分で探す

メインバーへの入口は、この角打ちの中に隠されている。

初めて訪れたときは、自分で探すことになる。

大人でも、こういう仕掛けには心が動く。

まだ一杯も飲んでいないのに、もう満たされ始めている。

明かりが、数トーン落ちる

入口を開けると、空気が変わる。

角打ちより明かりが数トーン落とされた、静かなメインバーが広がっている。

さっきまでいた、賑やかで明るい角打ち。

扉一枚向こうの、暗く静かなバー。

その明暗の差がはっきりしているから、非現実の感覚がある。

一軒の中に、性格のまったく違う二つの場所がある。

気軽に一杯なら角打ちへ。静かに飲みたい夜はメインバーへ。

どちらを求めて訪れるかで、過ごし方が変わる店である。

ジンを、カクテルで

酒はジンが中心。

そして、どのカクテルも美味い。

オリジナルカクテルが多く、しかも高い頻度で入れ替わる。

前回飲んだものが、次に来たときにはもう無いかもしれない。

その代わりに、まだ知らない一杯がある。

だから飽きない。

公式サイトによれば、このメインバーは「ジンをカクテルで飲んでほしい」という造り手の想いから生まれたものだという。

何を頼めばいいか分からなくても、心配はいらない。

バーテンダーが好みを聞いて、しっかりと一杯を提案してくれる。

入り口に残された、最初の店

THE HISAKAは2019年、高田馬場の片隅にある6席だけのカウンターバーとして始まった。

2022年、建物の取り壊しで一度店を失う。

間借りで営業を続けながら次の場所を探し、2023年に今の場所で再び店を開いた。

入り口の角打ちは、その最初の店をイメージして作られているそうだ。

失った店を、今の店の入り口として残している。

扉の向こう側

角打ちで一杯飲んで帰ることもできる。

それでも、初めてなら、ぜひ奥の入口を探してほしい。

見つけて、扉を開けると、明かりがふっと落ちる。

その瞬間を、ぜひ自分で味わってほしい。

広く浅くではなく、狭く深く。

AKUMATOの選定思想
THE HISAKAの予約・アクセスを見る

今夜に合う店を相談する(DINNER CONCIERGE)

関連記事